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あずさ第一通信

相田みつを美術館見学


相田みつを美術館へ見学に行きました。

「にんげんだもの」で有名な相田みつを氏。それ以外の作品に触れ、
生徒たちはそれぞれの心に氏の言葉を刻んだようです。

例えば、「使ったところが」という作品を前に生徒たちはいろいろと考えたようです。

使ったところがつよくなる
頭でも身体でも
その反対に

  

この続きを生徒たちはそれぞれ「弱くなる」、「ダメになる」、「成長しない」などと想像していました。
また「使わなかったぶんだけ弱くなり、いずれはダメになる」(1年次・女子)
「かなしくなる。だって使えなくなって、何もできなくなったら辛いじゃない」(1年次・女子)
と想像した生徒もいました。

その他の作品に関しても生徒たちは以下のような感想をもったようです。
◆「人生の的」という作品の「ふたつあったらまようよ。ひとつならまよいようがない」という言葉が当たり前だけど、心に響きました。短い言葉の中にも考えさせられる作品がたくさんありました。(1年次生・女子)
◆(美術館の中の映像コーナーで)相田みつをさんが「これまで納得のいく作品は一点もない」といっていたのを聞いて、どのように作品と向き合ってきたのかとても気になりました。(1年次生・女子)
◆相田みつをさんの作品を見ていると「生きることは結構単純で、わかりやすく、不器用でカッコ悪くあってもいいんだ」と感じるようになりました。(1年次生・女子)
◆「うつくしいものを」という作品をみて、自分を肯定し、認めてもらったような気持ちになりました。(1年次生・女子)
◆「夢中」という作品の「自分を忘れているときの自分は本当の自分」という言葉は「たしかに夢中になっていたらありのままの自分になっているな」と感じました。(1年次・男子)
◆「水道管」という作品で、「一番大事なものは表に出ない」とあり、考えてみました。大事なものを表に出してしまうと、壊されたり、脆くなったりします。大事なものは心にしっかりしまうことで、よりよい状態を保ち、長持ちされることもできるのだと思いました。(1年次・男子)
◆印象に残った作品は「不」です。その一字に込められた思いや伝えたいことが迫ってくる感じがしました。(1年次・男子)
◆「むりしないで なまけないわたしは弱い人間だから」ということばは私のことをいわれているようでドキッとしました。(1年次・女子)

生徒たちの心の中に相田みつを氏の言葉が響いたのだと思います。

なお、今年度の相田みつを美術館見学に関してはクラスで見学時間を変えるとともに、
その中でも生徒を小グループに分け、それぞれ見学順路も変えるなどして、
「密」にならない工夫して実施いたしました。

もちろんマスク着用、入館する際の消毒など感染症予防を徹底し、
安全に配慮した上で見学したことをここに付記いたします。